奇蹟の画家 [notes]
石井一男という画家をこの本で初めて知りました。
ルオーを彷彿させます。暗い色調でありながら優しさを感じる不思議な魅力を持った絵。
この画家の人柄や歩んできた人生、生活ぶりにも心打たれます。
定職に就くことなく、アルバイトを転々としながら神戸市内の長屋で、清貧な一人暮らし。
20代の頃に絵を描いていた時期もあるが、本格的に描き始めたのが46歳。しかし、画家として売れたいとか有名になりたいというような気持ちは一切なし。
49歳での初の個展の売り上げもすべて寄付したいと画廊に申し出たといいますから驚きです。
個展を開催すればほとんどの絵が売れてしまうという70歳の現在もその暮らしぶりは変わらないそうです。
ちなみに、石井一男の個展が東京・銀座の枝香庵という画廊で1月27日まで開催されています。
2013-01-20 18:39
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コメント(1)
すごい。今の日本でこういう画家がいらっしゃるのですね。
by クローヴ (2013-02-02 15:22)