国立近代美術館で開催されていた『
熊谷守一展』、見逃してしまいました。残念。
5月には晩年の熊谷守一をモデルにした映画『
モリのいる場所』が公開されるようです。こちらも楽しみです。
私が熊谷を知ったのは高校生の頃に美術全集で見た『
陽の死んだ日』。
以来なぜかずっとこの絵が頭から離れませんでした。
この歳になって私も特別な経験をしてようやくわかりました。
熊谷は悲しみを絵で表現をしようとしたのではなく、ただ単に描かずにはいられなかったということ。
絵を描くことだけが愛する子の死という現実と向き合うための唯一の術であったということ。