ようやく、フランシス・ベーコン展を観ることができました。
面白かったのは、ベーコン自らの意向でほとんどの作品にガラス付きの額装が施されていること。
ガラスによって私たちは作品との間にはっきりとした隔たりを意識せざるを得ません。窓の外からベーコンが創りだした部屋を覗き見しているような奇妙な感覚に陥ります。その部屋では人体が溶けて流れ出したり、捻じ曲げられたりという奇妙な世界が繰り広げられています。
今展覧会での私の一番のお気に入りは『走る犬のための習作』。
デヴィッド・リンチの映画のワンシーンにありそうな絵です。
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